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NICUに入院した赤ちゃん、お母さんができることは?

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赤ちゃんがNICUに入ったときにできること

NICU 赤ちゃん私は予定日より二ヶ月ほど早く、1744gで息子を産みました。
息子はNICUに12日間過ごして、その後、状態が安定した赤ちゃんが過ごすGCUに16日間過ごしました。

まさか息子がそんなに早く生まれるとも思っておらず、ましてやNICUなんて聞いたことも無かったので、最初は戸惑いの連続でした。

私と同じようにお子さんがNICUに入院することになった方に、少しでもNICUのイメージを持っていただくために、私の経験とともに入院しているお子さんにお母さんが出来ることを紹介します。

メンタル面で自分を責めないで

私は全身麻酔による緊急帝王切開で、深夜に息子を出産しました。
麻酔で寝ていたため私は産声を聞けないまま、すぐに息子はNICU直行し、保育器の中に入りました。
私が面会に行けたのは、息子を産んだ日の午後、出産後15時間ほど経ってからでした。

初めて見た息子は、保育器の中で、顔の半分ほどの大きさの酸素マスクをつけて目を閉じ、まーるく丸まっていました。
胸にも、足にも機械のセンサーがつけられて絶えずピコピコと機械音がしています。

後に、親戚に息子が生まれた当時の写真を見せると口々に「かわいそう」と言われたのですが、私は初めて息子に会ったとき、
「体中についているこの機械が息子の命を守ってくれているんだ」
と頼もしく思いました。

そして、お腹の中にいた息子とこうやって母子共に無事で会えたことに対する感謝の気持ちでいっぱいでした。

お子さんがNICUに入院したことで、自分を責めてしまうお母さんも多いことをよく見聞きします。
保育器で管につながれているお子さんの様子は痛々しく見える場合もあるかもしれません。

けれど、NICUに入院した赤ちゃんは一生懸命生きようと頑張っています。
お母さんが自分を責めて「ごめんね。」と泣いているよりも、笑顔で赤ちゃんのそばにいてほしいと思っています。

時には、涙する日があるかもしれません。
それでも目の前の頑張っている赤ちゃんをしっかり応援してほしいと思います。

息子の入院した病院では、お母さんの心のケアのために、臨床心理士の方がいらっしゃいました。
お母さん方の心の相談にのっているそうです。
専門家の方でなくても、NICUの看護師さんやお医者さんに相談したりして、お母さん自身の気持ちも楽にしてほしいです。

赤ちゃんの成長を見つけよう

NICU 赤ちゃん私自身は常に全力でこどもの応援が出来ていたかというと、そうではなくやはり不安になる部分もありました。

そんなとき、心の支えになったのが看護師さんやお医者さんとのやりとりです。
病院によっても異なりますが、息子の入院していた病院はスタッフ同士の会議などの時間を除き、24時間面会可能でした。

幸いにも家が近く、家族の送り迎えの協力も得られたので搾乳した母乳を届けに毎日通い、息子に会うついでにその日担当の看護師さんと息子の成長について話をしました。

1日のうち少しの時間しか会っていない私と違い、看護師さんは息子がどんな風に成長しているか、良いところを見つけて教えてくれます。

体重が増えたこと・・・・
酸素マスクが少し小さいものに変わった・・・・
今は寝ているけれど、今日はお腹が減ったら大きな声で泣くようになった・・・・
おむつ替えの時におしっこを先生にひっかけた・・・・

そんな息子の日々の変化のお話を聞く度に、息子が少しずつだけど着実に大きくなって、頑張ろうとしている様子が分かります。
そして、応援しよう、私もできることを頑張ろうと思えるようになりました。

また、看護師さんは私が行くと常に息子に話しかけていて、その様子は第一子で新生児の赤ちゃんにどのように接して良いか分からない私には参考になりました。

「ママ来てくれたよ、嬉しいねぇ。」
「今日、頑張ってたくさんミルク飲んだんだよね。」
「早く大きくなって、ママに抱っこしてもらおうね。」

そんな風に優しく声を掛けている看護師さんを見て、息子が大切にお世話をしてもらっていることを感じ、安心もしました。

がんばり過ぎないようにしよう

NICU 赤ちゃんNICUに入院しているお子さんに対し、お母さんが実際に行動できることとしては、搾乳と面会があります。
お子さんが入院していると、いてもたってもいられず、ついついがんばり過ぎてしまいます。

息子が退院して成長した今でも、搾乳でがんばり過ぎたことは、私が後悔していることの一つです。

病院で、母乳の分泌量を保つために3時間毎に搾乳をするよう勧められた私は、アラームをかけて夜中に起きて搾乳し、冷凍していました。
最初は搾乳機を使っていたのですが、途中から母乳の分泌を保つために通い始めた助産院で手搾りを勧められ、手で搾っていました。

この手搾りの搾乳が大失敗だったのです。

まず、搾乳が下手だった私は今まで30分で済んでいた搾乳に1時間かかるようになりました。
さらに昼間に昼寝をすることもなく、今まで通り面会に行っていることで、体力が回復せずどんどんしんどくなってきました。
また、長く手搾りの搾乳を続けた結果、手が腱鞘炎になってしまいました。

息子が入院している間はよかったのですが、退院してからは手が痛くて、抱っこも沐浴もせっかく目の前に息子がいるのに家族に代わってもらわなければならず、辛い思いをしました。
また、息子が入院している間の睡眠不足がたたり、体調を崩してしまったりもしました。

そもそも、産後1ヶ月は安静にしておかなければならないのに冷凍母乳を届けることもかねて面会へ行くなど、NICUに入院しているお子さんをお持ちのお母さんは体に負担がかかっている場合が多いと思います。

それに加えてがんばり過ぎてしまうと、私のようにせっかく子供が退院してきたのに思うように体が動かず世話が出来なくなってしまいます。
また、お子さんが入院中に、お母さんが風邪などの感染症にかかってしまうとお子さんに面会することが出来ません。
それでは意味がありません。

100%力を使い切りたいところですが、産後は自分の体調を管理するためにも、少しずつ力を抜くことも重要です。

面会も、上のお子さんがいたり、病院から家が遠かったり等の事情で毎日行くことが難しい方もいるでしょう。
その分、行けるときにお子さんに愛情をたっぷり注いで時間を持てばいいのです。

お母さんが幸せであることが、赤ちゃんの幸せです。
時々意識しながら力を抜いてください。

NICUに入院した赤ちゃんのためにお母さんができることのまとめ

  • 自分を責めずにお母さん自身の気持ちを前向きにする
  • 成長している赤ちゃんのがんばりをみつけよう
  • 時々力を抜こう

今、NICUで生きようとしている赤ちゃん。
お母さんができることは退院した時に万全の体制でお子さんを迎えることです。

離れていても、お母さんも自分のために頑張ってくれていることを赤ちゃんも知っています。
お子様が健やかに成長しますよう、願っております。

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