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産婦人科の医師から妊娠の事実を伝えられ、もろもろの手続きの流れを説明された後必ずと言っていいほど忠告されるのが、
「暴飲暴食はダメ、甘いものの食べ過ぎ禁止、妊娠糖尿病になったら大変だよ」
です。
しかし、糖尿と縁のない女性にとってその言葉の重みは深く理解できないかもしれません。
今回は、妊娠糖尿病のリスクや予防などを紹介します。
妊娠糖尿病とは？
妊娠糖尿病とは、妊娠中にはじめて発見された糖代謝異常です。
なお、妊娠前から既に糖尿病と診断されている場合や、妊娠中に“明らかな糖尿病”と診断された場合は妊娠糖尿病には含めませんが、これらは妊娠糖尿病より重度の状態ですので、血糖をより厳密に管理する必要があります。
妊娠糖尿病になる割合
だいたい10人に1人の割合で、妊娠糖尿病になると言われています。
割と高い確率で発症するので、妊娠したら気をつけましょう。
妊娠糖尿病の原因
身体にとって糖分は必要不可欠です。
しかし、その糖はきちんと管理されなければならないのです。
糖をコントロールしているのが、膵臓から分泌されるインスリン。
インスリンは身体に入ってきた糖によって起こる血糖値の上昇を抑え、血糖値をコントロールする役割を持っています。
しかし、妊娠中は胎盤性ホルモンが影響してインスリンの活動を抑制し血糖値のコントロールがうまくできなくなる事があります。
全員に当てはまる事ではありませんが、妊娠糖尿病になりやすい人はこれらが原因であると言われています。
妊娠するとつわりや味覚の変化などで、甘いものが極端に食べたくなったり、栄養バランスが崩れてしまいがちで食生活から妊娠糖尿病になってしまうこともあります。
フルーツには糖分が沢山！
妊娠すると、つわりなどで食べられるものと食べられないものが出てくる女性が多くいます。
そんな中で、ご飯は食べられないけどフルーツは食べられる！という女性も沢山います。
しかし、フルーツには糖分が豊富に含まれており食べすぎには注意が必要です。
ケーキなどのお菓子を食べすぎるよりは幾分かマシですが、妊娠さんにとって糖分の取り過ぎは危険です。
妊娠中に食べて欲しい理想的なフルーツは、バナナ！
バナナは他のフルーツに比べて糖分が少ないですし、カリウムが豊富に含まれているため、むくみを改善してくれる効果も期待できます。
妊娠すると足がむくんで夜眠れない女性もいるので、そんな女性には特にオススメですよ！
妊娠糖尿病が及ぼす影響
母体に及ぼす影響
- 流産、早産
- 妊娠高血圧症候群
胎児に及ぼす影響
- 胎児の巨大化
- 子宮内胎児死亡
- 胎児機能不全
妊婦さんなら絶対に避けたい「流産」や「子宮内胎児死亡」のリスクが高まります。
確率は低いですが、妊娠糖尿病が原因でこれらのことが起こり得ることは確かなので生活習慣を見直したり、食生活を見直すことは必ず必要ですね。
胎児の巨大化は、「赤ちゃんが大きくなるならいいのでは？」と思われるかもしれませんが、そんな事はありません。
胎児が大きいと難産のリスクもありますし、胎児が糖分たっぷりの羊水を飲む事で稀に奇形で生まれてくることもあります。
妊娠糖尿病にならないためには
絶対に避けたい妊娠糖尿病ですが、ほとんどの女性が少しの工夫と心掛けで避けることが出来ます。
バランスの取れた食事と適度な運動をして、心身ともにリラックスできる日常を心掛けましょう！
つわりなどで食べられるものが偏ってしまう場合は、検診などでその旨を相談するのも良いでしょう。
先生や助産師さんに栄養状態を確認してもらうのも妊娠糖尿病以外のリスクを減らす手段になります。
運動はお腹の張りを見ながら行ってくださいね！
ウォーキングやヨガなど、自分のペースで続けられそうなものを選んでして下さい。
妊娠糖尿病は検査で分かる！
検診時の採尿で糖の値が高い場合、詳しい検査を行い妊娠糖尿病の診断をします。
妊娠糖尿病と診断された場合、多くは入院によって糖を管理し体重が増え過ぎた妊婦さんなどの食事を徹底管理して正常な範囲に軌道修正します。
多くの場合、出産後に妊娠糖尿病は治りますが出産後も管理は続きます出来れば妊娠糖尿病にかかりたくないですよね。
家族に糖尿病の方がいる場合発症する確率は高くなりますので該当する女性は食べ物や生活習慣には特に注意しましょうね！
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