今日から始めよう！味付けなしの離乳食
今日のテーマは離乳食です。
離乳食は薄味、ほとんど何も味付けをしない、というのが基本ですよね。
基本はそれで良いと頭ではわかっているものの、毎日離乳食作りを続けていると、本当にこれで良いのかとだんだん不安になった経験はありませんか。
なぜ赤ちゃんの離乳食には味付けが必要ないのか、薄味でないといけないのかという根本から今日は理解を深めたいと思います。
なぜ離乳食は薄味が良いのか
私が住んでいる自治体では、専属の栄養士さんがママに向けての栄養指導や離乳食教室を定期的に行ってくれます。
私には１歳の娘がいますが離乳食初期・中期・後期の３回で離乳食教室へ行き栄養指導をしてもらいました。
その中で一番強く言われたことが
「離乳食では味付けが不要」
ということです。
赤ちゃんの肝臓は未発達で、味付けが濃い食事や塩分を摂りすぎると内蔵や心臓に負担がかかります。
そして赤ちゃんの頃から味が濃いものを食べていると、大きくなると味が濃いものしか食べられなくなってしまいます。
そのまま味が濃いものを摂取し続けると、大人になってから成人病にかかりやすくなると言われています。
現時点で赤ちゃんが味付けなしでご飯を食べられるならば、それはとても素晴らしいことだとおっしゃっていました。
そこで味付けをしてしまうと、濃い味の食べ物に慣れてしまうので、そのまま味をつけずに素材の味を生かした離乳食を与えると良いとのことでした。
味付けを考えるのは、赤ちゃんが味付けなしのご飯を食べなくなった場合や、風邪などの体調不良で食欲が落ちた時のみで良いそうです。
基本となる野菜スープ作り方
具体的に味付けなしの離乳食とはどのように作るのでしょうか。
ここからは離乳食教室で栄養士さんから教わった方法を記載します。
まずベースとなる野菜スープを作ります。
圧力鍋に一口大に切った４～５種類くらいの野菜と、かぶるくらいの水を入れます。
蓋をして圧を５分くらいかけます。
圧が落ちたら蓋を外し野菜スープと野菜を分けます。
野菜スープはこれで完成です。
野菜の旨味がしっかり出ているのでとても美味しいです。
多く作っておいて製氷皿に入れて冷凍させておくと便利です。
超簡単！野菜スープで作る離乳食
先ほどの野菜スープと野菜を使って作る一番簡単な離乳食です。
前述の野菜１～２種類を離乳の時期に合わせて細かく切ります。
そして野菜スープに片栗粉を混ぜて再度火にかけ少しとろみをつけます。
離乳食はこれで完成です。
かなり簡単ですが、素材の味がしっかり活きており美味しい上に身体に良いです。
野菜の種類を変えるだけで違う味の離乳食になります。
時期に合わせて、ここに魚やお肉、豆腐、卵などを混ぜても美味しいです。
また、野菜スープの代わりに昆布だしや煮干しだしを使うと全く異なる風味になるのでオススメです。
私は１年間ほどんどこのメニューで離乳食を作っています。
一見、地味な見た目ですし、味も代わり映えがしないように思えます。
しかし毎回味見をすると、使う野菜や魚・お肉によって全く違う味になり、それぞれとても美味しいです。
簡単で尚且つ赤ちゃんの身体のためになり、美味しいメニューなので是非みなさん試してくださいね。
栄養士さんのお話
離乳食教室で栄養士さんがおっしゃった言葉の中に心に残ったものがあります。
「料理をしなくて良い。離乳食は食べる練習のため」
という言葉です。
離乳食についてネットで検索したり、本を読んだりすると、そこには立派な「料理」のレシピが出てくることが多いです。
見た目が豪華な離乳食も、赤ちゃんにとっては大切かもしれませんが、栄養や添加物を考えて身体に良い食べ物を与えてくださいということでした。
塩分を摂りすぎて将来成人病にかかるリスクが高くなるという理由もありますが、調味料に含まれる添加物が赤ちゃんの身体に影響を与える場合もあります。
そのためにも「野菜そのもの」の味を楽しめる離乳食を作ってあげましょう。
味付けナシの離乳食の周りの反応
ひと昔前までは今ほど「薄味が良い」とされていなかったため、私の母親が娘の離乳食を見た際は
「かわいそう。もっと味をつけてあげたらいいのに」
と言いました。
既に同じような経験をされた方もいらっしゃるかもしれません。
しかしこれで良いのです！！
赤ちゃんの身体のためだと自信を持ちましょう。
少しずつの意識の積み重ねが赤ちゃんの将来の健康維持に役立つのです。
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