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赤ちゃんの離乳食の新しい形のBLWとは
BLW(Baby Led Weaning )赤ちゃん主導の離乳食。
日本人にはあまり聞きなれない単語ですよね。
BLWはイギリス発祥の離乳食法でヨーロッパを皮切りに世界に浸透しました。
しかし、日本でBLWを実践している方は少ないです。
というのも、BLWは日本の離乳食の概念をことごとく覆しているためです。
日本の離乳食の常識から真っ向から対立するものなので、周りからの目を気にして情報を自ら発信する方は少ないのが現状です。
今回はBLWとはどういった離乳食法なのかの説明と、始めるタイミングについてご紹介します。
BLW〜赤ちゃん主導の離乳食〜って?
離乳食と聞いてどんなものを想像しますか?
十倍粥やペーストし裏ごしした人参などを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
日本の場合、十倍粥を小さじ1から始めて徐々に量を増やし慣れてきたら、味がしない野菜をすり潰して食べさせるのが一般的ですよね?
ベビーフードのコーナーを見ても離乳食初期の食品はどれもドロドロしている流動食のようなものが殆どです。
正直ベビーフードを見て
「美味しそう!食べさせたいわ!」
と思うお母さんは少ないはずです
BLWは食材を固形のまま与える離乳食法です。
BLW野菜や果物を大きめにカットし、歯茎でつぶせるくらいの固さに煮て赤ちゃんにそのまま与えるのです。
イメージ的には日本の離乳食中期~後期にかけてのメニューを初めから与えるような感じです。
「固形のまま与えて噛めるの?」
「喉に詰まらせたらどうするの?」
と不安になっているママさん…おっしゃる通りです、いくつかのルールを守らなければ窒息などの危険もあります。
しかし、BLWの本質は「きちんと食べさせて、食べ物から栄養を補給する」ことではないのです。
BLWは赤ちゃんが自ら食材に興味を示し触って確かめ口に運び味覚や触覚を刺激する事を本質としているのです。
BLWを始める月齢は?
一般的に考えられている離乳食を始める月齢は生後半年頃から。
しかし、BLWは生後半年の赤ちゃんでも腰が座って居ない場合は始められません。
なぜかと言うと、窒息が怖いからです。
食べ物が飲み込みづらい姿勢で固形物を与えるのは危険ですからね。
必ず腰が座ったのを確認してから始めてください。
腰が座ったかどうかの判断基準は、赤ちゃんが背筋を伸ばし両腕を床から離した状態で1分以上座れるかどうかです。
一般的には生後半年〜生後8ヶ月くらいで腰が座りますが、赤ちゃんの成長には個人差がありますので早い子もいれば遅い子もいます。
「周りの子が離乳食を始めているのに…」
と焦りを感じるママもいるかと思いますが、まだミルクや母乳からの栄養で十分ですので焦らず赤ちゃんの腰座りを待ちましょう。
腰座りの練習方法もありますので少し紹介しますね。
赤ちゃんの首座りが確認できたら縦抱っこからスタートして下さい。
赤ちゃんは視線が変わったことが新鮮で上体を起こすことに関心を持ち始めます。
天気の良い日に抱っこでお外に出て、
「風が気持ちいいね」「葉っぱが揺れているね」
とママの目線で赤ちゃんに話しかけてあげると尚効果的です!
また、赤ちゃんが寝転がっている時に低めに傾斜をつけてあげるのも良いですよ、バスタオルや薄いクッションなどを赤ちゃんの背中と床の間に入れて45°くらいの傾斜をつけてあげてください、目線が変わることで赤ちゃんの好奇心を刺激します。
赤ちゃんがずり這いを始めて上体を起こすようになったらママがお座りのサポーターをしながらお座りの姿勢に慣れさせましょう。
赤ちゃんの両腕を持ってゆっくり上体を起こしてあげて、今度はゆっくり寝かせてあげると腹筋や背筋が刺激されてお座りのマスターが早くなります。
この時にママが「すごいね!」「よく出来たね!」と褒めてあげると赤ちゃんは不安を感じる事なく運動ができますよ!
BLWは赤ちゃんの様子を見ながら
BLWに限らず離乳食を始めるときは赤ちゃんの様子を見ながら始めましょう。
また、下調べなしに突然始めるのは危険です。
赤ちゃんが喉に食べ物を詰まらせてしまった時の対処法や離乳食後に体調を崩してしまった時のことを見据えて、小児科の診療時間を確認する事と、食べた食材を忘れないようにメモなどに残しましょう。
また、赤ちゃんはアレルギーなどの観点から与えてはいけない食材がいくつかあります。
安易な考えで食べさせないようにしましょう。
いくつかの条件を守ればBLWは赤ちゃんにとってもママにとってもストレスの無い楽しい離乳食法です。
次回はBLWのメリットデメリットを紹介します。
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